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【 2025/07/22 08:50 】
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このブログ、滅多に人はやってこないのですが「ソロモンの指輪」の感想を書いてからブログに来る人が俄かに増えてびっくりしてます。
調子に乗って今日は「ソロモンの指輪」と併演の「マリポーサの花」について。
といっても例によって偏った見方をしてるので(誰のファンなのか既にバレまくってる気もしますが)個人云々・・・は置いといて歴史的な背景と絡めて書きたいと思います。

今回の雪組公演「マリポーサの花」は一応『架空の国家』のお話ということになっています。
が、以下の内容からキューバ革命がモデルとなっているのは明らかです。

・タイトルの『マリポーサの花』=キューバの国花
・政治犯がメキシコに亡命したり、水さんの台詞にも「メキシコまで泳いで逃げる」などメキシコという言葉が何度か出てくる。
・桂ちゃんが劇中で歌ってる「Sabor a Mi」はキューバの歌手、ロベルト・ファスの大ヒット曲である。

キューバ革命についてはWikiに詳しく載っていたのでこちらをみるとわかりやすいかと思います。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%90%E9%9D%A9%E5%91%BD

上の内容をみると、今回の登場人物で少なくともこの2人は確実にモデルが存在することがわかります。

サルディバル大統領(未来優希)→フルヘンシオ・バティスタ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%AB%E3%83%98%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%82%AA%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%82%BF

チャモロ(大湖せしる)→フィデル・カストロ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%87%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AD

他にも、

第二次世界大戦後の1952年に軍事クーデターによって政権を獲得したバティスタも、親米政策をとり合衆国からの援助をうけつつ独裁体制の強化を図ったが、学生組織や左翼組織による反バティスタ運動が高揚していた。

という記述から、水さん扮するネロとゆみこさん扮するエスコバルは1952年の軍事クーデターに関与した人物、桂ちゃん扮するリナレスやひろみ扮するラファエロは学生組織や左翼組織による反バティスタ運動に参加している学生であることがわかりますし、この物語の最大の見せ場は終盤の戦闘シーンですが、この戦闘も史実に基づいています。(下の記事の棒線部分)

(上のWikiより)
カストロ兄弟(=チャモロ)は程なくメキシコに亡命、同じ境遇の追放キューバ人を糾合し、再度バティスタ(=サルディバル)を倒すために戦う準備を行った。
メキシコでゲリラ戦の訓練を行った彼らは1956年11月、現地調達した8人乗りのプレジャーボート「グランマ号」に合計82名で乗り込みメキシコを出発した。
カストロは、事前にキューバへ戻ることを公言していたため、祖国に上陸した途端、たちまちバティスタ軍に包囲され多くの仲間を失ってしまう。
何名が生き残ったかに関しては論争となっているが、12名を残して全てが上陸後の最初の戦闘で殺されるか捕らえられるかした。
捕らえられたゲリラのうちの数人は特別裁判の後処刑された。
カストロ兄弟及びゲバラは生存メンバーであった。
残った12人はキューバ東南部のマエストラ山脈に逃げ込みゲリラ活動を開始する。
なお、彼らの上陸した場所の付近は当時オリエンテ州の一部であったが、後にグランマ州と名づけられた。

ってことは、水ゆみがクーデターに関与してからこの戦闘まで4年くらいってことですね。
この戦闘、今までの宝塚にない感じです。
宝塚の戦闘シーン、というと「ベルサイユのばら」のバスティーユの場面を思い出す人が多いでしょうがあれとは全く違う系統ですね。
暗い中絶え間なく響く銃の音、迷彩服を着て無機質に動く大統領側の兵士、そして銃を撃ちつつ走り回る水さん以下チャモロ側の人々。
戦場の臨場感がすごく出てます。
しこを踏むような振りはあれ?って感じですがド迫力です。
ラスト、水さん達チャモロ側は大統領側の兵士に追い詰められ、そこがスローモーションになるんですが、ここもリアルで。

そうそう、「マリポーサの花」といえば原曲を探している身としては非常に気になっていることがあるのですが・・・。
それはまた別の機会に。
 

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【 2008/09/20 19:44 】
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