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【 2025/07/22 08:29 】
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一昨日、昨日と1泊2日遠征して帰ってきました。
オギーの宝塚最後のショー・・・好きです。大好きです。
雰囲気的には「タランテラ」に近い感じかな。
芝居の水さんじゃないけど、「死なせてたまるか、生きろ!!」って叫びたくなりました。
やっぱり、オギーをヅカから失いたくない・・・。

贔屓組となると諸事情でかなり偏った見方をしてまして(笑)
一応HPのコンセプトとして

全組満遍なく、宝塚が好きであれば誰でも楽しんでもらえるものを

というのを掲げてるつもりなので、このブログでは感想は原則自粛してます。
ただ、最後の場面のインパクトがすごかったのでそこの感想だけ。

ここからは私の個人的な、勝手な解釈です。
もしこの作品をオギーが辞めるというニュースを聞く前に観ていたらたぶんこんな捉え方はしなかったのでしょうが・・・。

第6場(祝祭)
・緑の衣装で出てくる水さん。さゆに導かれるようにして銀橋へ。
・ひたすら白で出てくるみんな。
 神輿にのってるマヤさんに箱舟みたいなのに乗ってる娘役さんもいる。
 笛とかタンバリンとか楽器を演奏している人もいる。まさに祭。
・みんながいろいろ歌うので誰がどこを歌ってるのか把握しきれない・・・。
 ゆみこ、桂ちゃんにはまこにゆめみ、ヒメ・・・かおりも短いがソロをもらっている。
 地響きのような大音量。
・となみ、ゆみこ、桂ちゃんの3人はスパンコールきらきらの金の衣装。
 となみのきんきら衣装の裏地は赤・・・それは・・・。
・途中から水さんが血まみれの衣装で登場する。
 そして、ここで宝塚の方程式を大きく覆す事態が起こっている。
 トップが一番派手な衣装を着るのが当たり前の宝塚において、スパンコールもない一番シンプルな衣装を着て出てくるのだ。
 娘役トップ、2番手、3番手がきんきらなのにもかかわらず。
 なぜか・・・それは・・・。

第7場(眠り)
・祭も最高潮に達したところで突然降ってくる雪。
・キンキラの3人を残し、水さんを囲んでいた白衣装の人々はそれまでの祭がウソであるかのようにさーっとフェードアウトしてしまう。
 そんな中、透水さらさちゃんの歌う主題歌のカゲソロをバックに銀橋へ出てくる水さん。
・やがてキンキラの3人も・・・ゆみこは上手、桂ちゃんは下手に去り、となみは中央でセリ下がる。
・そして銀橋を渡った水さん、下手花道で眠るようなポーズでセリ下がり、幕。
 ドーンという重い音を残して・・・この意味深なラストは・・・?

第6場以降の水さんはおそらくこれを最後に宝塚を去るオギー自身。
水さんを除く出演者は宝塚の舞台そのもの。
歌声に満ちた、明るく華やかでにぎやかな夢の世界。

最初、緑の衣装で出てくる水さんは宝塚の世界で上手くやっていた頃のオギーの姿。
だから、その世界の中にあっても違和感はなく周りともちゃんと溶け込んでいる。

が、やがて作風その他諸事情で宝塚の世界と自分自身に隔たりが生じてくる。
途中、緑の衣装を脱ぎ捨て血まみれで浮かび上がってくる水さん(=オギー)。
その姿に装飾はない。
素の、ありのままの姿。
そして、異質で、浮いている。
それはオギーが宝塚に対する隔たりと(=宝塚に残ろうと格闘して)戦った果ての姿のようにも見える。

雪の中フェードアウトする華やかな世界・・・それは宝塚の世界との別れ。
雪が降っているのは、最後の作品が雪組というのにかけているのかもしれない。
銀橋を歩く水さんは宝塚を去り、次の世界へと旅立つオギーの姿。
そして下手花道でセリ下がる時の水さんの眠るようなポーズ・・・それは宝塚でやりたいことをやって燃え尽きたオギーの姿。
だから、ふっと満足したような笑みを浮かべてセリ下がっていく・・・。

ソロモンの制作に取り掛かる頃には退団も決まっていたでしょうしね。
宝塚との決別をオギーなりに表現した結果が第6場以降の流れなんだろうな、と思いました。

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【 2008/09/16 20:19 】
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明日からムラ遠征で朝早いから・・・と寝たものの暑さで目が覚めた。
明日観る公演の友人の感想を寝ぼけ眼でみて・・・このニュースを知った。
眠気はどっかへとすっ飛んだ。

http://www.sponichi.co.jp/osaka/ente/takarazuka/backnumber/080913/takarazuka.html

荻田浩一氏「ソロモンの指輪」を最後に宝塚歌劇団退団へ

さて「螺旋のオルフェ」(99年)で大劇場デビュー、ショーに芝居に独特の世界で根強いファンを獲得している若手演出家、荻田浩一氏が上演中の雪組公演「ソロモンの指輪」を最後に宝塚歌劇団を退団することになった。
劇団の慰留にも本人の意志は固かったとかで、今後は外部での幅広い活躍を目指すとか。
宝塚歌劇にとっては惜しい人材の流出だ。

オギィィィィ!!!(涙目のファンその1)

一部ウワサでは出てたけど・・・本当だったなんて・・・
一番好きな宝塚の演出家が去ってしまう・・・なんで今???
ご贔屓がトップになる日が来たらいつかショーであたってほしいな・・・そんな漠然とした夢を抱いていたのに。

オギーの作品は、万人受け、ではない。
なぜならものすごく抽象的だから。
オギーの作品についての私の評価ははっきりしている。

ショーは大好き、でも芝居はダメ

「パッサージュ」「ロマンチカ宝塚04」「タランテラ」・・・大好きなショーが並ぶ一方で「螺旋のオルフェ」「聖者の横顔」など芝居は苦手だった。
宝塚のショーはすごく抽象的で、明確なストーリーというものはない。
ストーリーダンスのようなものもあったりするけど、漠然と歌って、踊って・・・裏を返すと「何が言いたいんだ?」ということにもなる。
私もファンになった当初(=小学生の頃)はショーが苦手だった。
何が言いたいのかよくわからなくて、だからストーリーがはっきりしてる芝居の方が好きで。
ただファンとして時間が経つにつれ、「ヅカのショーってこういうものなんだ!」と理屈で考えずにみるようになり、一応ファンからみるとある程度の方程式(オープニングがあって、フィナーレにはトップコンビのデュエットダンスや黒燕尾があることが多くて・・・)があるのでショーの見方も覚えていき・・・やがてショーの方が好きだと思うようになっていった。

オギーの作品は平安時代の和歌のようだな、と思っていた。
ただ字面だけみると景色の美しさを歌っているように見えるけど、別の見方をすると「あなたが好きです」みたいな別の意味にも読み取ることができる恋歌のような多面性がある。

例えば、2年前の「アルバトロス、南へ」。
前雪組トップスター・朝海ひかるのサヨナラバウとなったこの公演はまさにオギーの和歌っぷりが炸裂した舞台だった。

下積み時代、一言しか台詞がなかった頃の彼女の台詞がある場面で突然出てくる。
全く違う音楽で、かつて彼女が舞い、評価の高かったシーンと同じ振付を踊る。
今まで彼女が演じた役の服装をした他の出演者が現れ、何気ない顔で踊っている・・・。

普通にみても楽しめるのだけど、朝海ひかるを知っていればいる程、裏の意味が読み取れてツボにはまる・・・そんな舞台だった。
ただ、それは「一部の人しか理解できない」=「万人には理解できない」ということでもあり。
ショーではその抽象的な部分がうまくはまってよかったけど、芝居になると抽象的すぎて私は苦手だった。
「アルバトロス、南へ」もショー部分は大好きだったけど、芝居(特にいづるんとの2人芝居のところ)は苦手だったしここははまる人と私のように脱落する人で評価がはっきり2分してた。

とりあえず、オギーのヅカ最後の舞台がご贔屓のいる雪組にあたったことが、まだせめてもの救いだった。
明日から東京公演千秋楽まで何度か観ることができるので・・・オギーのヅカ最後の舞台を精一杯堪能したいと思います。
嗚呼(涙)

そういえば、斉藤恒芳さんの音楽はどうなるんだろう・・・最近オギー以外の作品でも曲担当してるからこっちはそのまま・・・だと信じたい。


【 2008/09/14 00:10 】
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