今日、一人のトップスターの退団が発表された。
星組主演男役 安蘭けい退団のお知らせ
http://kageki.hankyu.co.jp/news/detail/517eefe884f7575227aced29f77dce0f.html
星組主演男役 安蘭 けいが、2009年4月26日の東京宝塚劇場公演『My dear New Orleans(マイ ディア ニューオリンズ)』-愛する我が街-(仮題)、『ア ビヤント』の千秋楽をもって退団することになりましたのでお知らせいたします。
前から退団を予感させるものはいくつかあった。
上にもある次作「ラ ビヤント」がフランス語で「またね」というサヨナラを予感させるタイトルであったこと。
来年の各種宝塚カレンダーの掲載月が4月以前に集中していたこと。
そして、自伝の出版。
予測はしていても、いざ発表されると寂しいものですね・・・。
とうこさんは初舞台後の配属から2000年の星組組替えまで雪組で過ごしていたので下級生時代からよく知っています。
よく、宝塚と歌舞伎が対にみられることがある。
男性だけの歌舞伎に対して、女性だけの宝塚。
そこだけみれば確かに似ているが、決定的に違う部分がある。
それは、ファンが応援できる期間。
正直歌舞伎に対する造詣はそんなに深くない。
年に1,2度放送される勘三郎とか橋之助のドキュメンタリー番組をみるくらいだが。
歌舞伎は徹底した血筋=DNAの社会だと思う。
養子でトップクラスに君臨している坂東玉三郎という例外はいるが、大半が歌舞伎の家に生まれ育った人達だ。
生まれて、3歳くらいで初舞台を踏み、親に芸を叩き込まれながら少年になり、大人になり。
やがて結婚し、息子が産まれ、その息子が初舞台を踏み。
さらに時は流れ、息子にさらに息子が産まれ、その息子が初舞台・・・。
一生かけて応援していくのが歌舞伎の世界だと思う。
だから同じ演目を数十年演じ続けるとか歌舞伎の世界ではザラだ。
一方、宝塚はそうはいかない。
舞台に立てる期間が限られてるし、その中でも中央=トップとして君臨できるのはラスト数年間だ。
春日野先生や轟理事という例外はいるが、彼女達も専科に行く時点で「○組トップ」という座は譲っている。
ずっとトップでいられないのが宝塚の世界。
ひとときの夢・・・だからファンとしては燃えるんだけどね。
応援自体が限られた時間しかできないことだから。
たまーにご贔屓が退団する時、自分はどうなってしまうんだろうと思うことがある。
現時点ではまだまだ先の、いつかもわからない遠い先だけど、いつかは今日のとうこさんのように退団が発表される時がやってくるんだよね。
正直、20年に迫るヅカファン生活の中でもFCに入って活動して・・・って形で応援するスターさんは今のご贔屓が初めて。
つまり、大好きなスターさんが退団する、という経験はしたことがないのです。
その時に自分がどうなってしまうのか?
・・・今の時点では想像つかないな。
ヅカから卒業してHPを投げ出してそうな気もするし、ヅカなしでは生きられない身体になってるからなんだかんだ言いながら観てそうな気もする。
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